女教師Aの小部屋R

あちこち行ったり観たり食べたり

試着ならぬ試バッグ

ぼちぼちいい年なので誕生日にブランドもののバッグの一つや二つくらい買ってもええのではみたいな気持ちになることってありますよね?(ない人は帰っていただくのがお互いのためだと思う)

とはいえびっくりするくらい高くなってんなーブランドバッグ…働き始めた頃ってなんとなくだけどOLのボーナス1回分+アルファくらいで買えてたイメージなのにこないだふらっとシャネルで2.55みたらひゃくまんえんこえててびっくりした。いやなんか高くなったつーても80くらいじゃね?みたいなふわっとした気持ちだったんだよ。とはいえ実際に手に持ってみたら金具がけっこう存在感あるんだなみたいな気持ちになったりして(あとダブルフラップでなくてもいいなとか)まあこれは母親が持っているのを借りてみればいいけど他のものについては試しに使ってみる、みたいなことが難しいわけじゃないですか基本的には。当たり前だけど。お店でかばんの中身を試しに入れさせてもらうとかしないわけじゃないですが、一日持ち歩いてみないとわかんないなーみたいなこともけっこうあるし…。というわけでブランドバッグのサブスクレンタルを試してみることにしました。とりあえず名前買いしそうなやつとかこれは定番だなみたいなのを試す予定。

スリープノーモアをお代わりしたら今回はメイドの百合だった(語弊のある表現)

ニューヨークに行ってきました。マイルでチケットとれちゃったし滞在中に舞台をみるかーってことで色々検討した結果、2018年にみたSleep No Moreとツイッターでたまに見かけて気になってたSiXをみることにしました。まあちょっと生ヒュー・ジャックマンもみたかったとかMJみとくべきなんじゃないのとかいろいろあるんですが、興味のあるところからいくとね…みたいな。

値上がりしてんなーと思いつつチケットを取り、とりあえず会場へ。仮面をつけるので眼鏡はなしでコンタクトレンズを装着します。開場前にワクチン接種証明の確認があり、手にハンコをおされます。あとKN95マスクつけてね!て案内メールにもあったんですが、忘れたりしたらどうすんだろ…て思ったらKNマスクがもれなく配られてそれに付け替えないと入れませんくらいの勢いでした。演者と観客の距離が物理的にめちゃくちゃ近いパフォーマンスなので、演者を守るっていう視点での対策ですね<終演後のバータイムはけっこうアレだったという話をうかがったので(私は飲まないのでさっさと帰りたい派)(ちょっと暗いしねあの辺)

前回は多分この辺がメインキャストなんだろうな…?というあたりを観たので、今回は最初に一番上の階にいきました。森っぽいフロアに病室みたいなセットがあり、メイドの格好をした女性が2人あらわれます。この二人が訳ありな感じ(というか百合)で踊り、別れ、一人は病室のあたりをぐるぐる踊り、一人は森の中の小屋にゲストを引き入れたりします(そしてしばらくすると解放される)。小屋の中ではメイドにティーカップを渡され、飲めるのかと思いきやスプーンも渡されて自分に飲ませろと要求し、昔々あるところに…的な話をされました(英語です)面白かったのでよかったんですが最終的なオチにたどり着くまでがめちゃくちゃぶつ切りになった感は否めなかった。あと『レベッカ』観てから行った方がいいんだろうなと思っていたのに観ずじまいだったのでもう一回行きたい気持ちはある。

2022年にみたものメモ

映画館にいかないまま2022年上期が終わってしまった…おっおん。
みたものメモ。

宝塚
花組『元禄バロックロック』東宝
星組『ザ・ジェントル・ライアー』KAAT
月組『今夜ロマンス劇場で』東宝、新人公演配信
宙組『NEVER SAY GOODBYE』大劇楽配信、東宝
月組ブエノスアイレスの影』配信
雪組『夢介千両みやげ』東宝
星組『めぐり会いは再び next generation』大劇、東宝
その他『宝塚音楽学校 108期文化祭』バウホール

その他
OSK『春の踊り』新橋演舞場
『イントゥ・ザ・ウッズ』
『next to normal』クリエ

追い詰めているのは誰だ『ネクスト・トゥ・ノーマル』

初演はみてなかったのですが、去年あった瞳子(安蘭けい)さんのライブで聞いた曲が良かったので…。ですがAチームを2回というバランスの悪さであった。ていうかNチームチケットどうやってとればいいの???であるいやホント。あとはまあ毎年恒例だけど3月4月は予定があんまり読めないので観られただけ良しとしましょうって感じはあります。

www.tohostage.com

多分これは前情報を入れずに観に行く方がいいんだろうなーという気配がしていてその通りにしたんだけど、ダイアナが患っている病気の人が自分のどれくらいの近さにいるか、で受け止め方が違う作品だよなあという気持ちでしんどくなってしまった。曲は好きだけど。なんなら実況CDが欲しい。
Aチームはダン演じる岡田浩暉さんが自分で「諸悪の根源」てパンフレットで言ってるのでそれがわかりやすく出てるなあという印象はあります。でもああいう人いるよねーわかるー。2幕で都合のいい自分たちの歴史をつくり上げようとするところとかザ・モラ男ってかんじだったので、渡辺大輔さんがどんなダンだったのか(なぜなら最近見た渡辺さんが連続でクズい男性だったので)が千秋楽間際になって気になってくるっていう…。あと色遣いが意図的で予備知識なくても赤と青はこういうことだな、ていうのがわかるのがいい。

型を破るつもりなら型を習得しないといけないっていう例のアレ『イントゥ・ザ・ウッズ』

開幕してあんまりにツイッターに悪い評判しか流れてこなくていっそ気になってみてきました(趣味が悪いな!)これまでもミュージカル初挑戦というかそもそも舞台が初挑戦!みたいな人をメインに据えて事故った例ってあると思うんですけど、それとはどうもちがうな…という感触でした。

 

パン屋の夫妻は子どもが授からない理由が隣に住んでいる魔女の呪いだと知って、その呪いをとくために必要なアイテムを集めるが…という出だしで、今では定番となってるようなおとぎ話の登場人物がクロスオーバーする作品。出てくるのはジャックの豆の木、赤ずきん、シンデレラ、ラプンツェル。オリジナルのキャラクターは前述のパン屋の夫妻と魔女と、あとはストーリーテラーの男性くらいでは?という感じでまあまあオタクならなじみがある感じの構成の物語っすね…という印象なわけです。パン屋がかけられた呪いは親の因果が子に報うってやつなのでその辺もおとぎ話っぽさあるなあという感じだし、おとぎ話の登場人物が実際の話と違う行動をしたらみたいなのも2022年の今となっては馴染みのある展開なので、それはいいとして(そもそも1987年初演の作品ですし)問題はこれがミュージカルなのにミュージカルやったことない人をメインキャストに何人か据えちゃったってところなんですよ。演出家なにしてんのですよ。それぞれ役者としてのキャリアはあるんだろうな、という感じなので所作とか立ち姿はいい感じなのに歌うとぶち壊しというか…歌うための発声と芝居の発声て違うじゃないですか。それが出来ていない人をメインにおいてお金をとる興行を打つって無理があるのでは…と思いながらみました。魔女役のだいもん(望海風斗さん)は自由自在に舞台をがっつり支配してたけど、例えばシンデレラは旋律の正解がわからないまま終わったし、パン屋の夫妻もやけくそなのかな…?くらいの歌なわけですよ頑張ってるのはわかるんですけど。これならいっそパン屋の夫妻は歌わずに台詞だけで芝居をまわして(おとぎ話の登場人物ではない普通の人だからうたわない、みたいな理屈がつけられなくもないじゃん)シンデレラはもう一人のシンデレラが歌う、みたいなんでもいけたんでは…いやシンデレラなんでいきなり分裂してんのかよくわかんないけど宝塚版『風と共に去りぬ』に出てくるスカーレットの影みたいな感じと思えばまあいいわけだし…。ソンドハイムの楽曲、簡単ではないと思うけどちゃんとレッスン積んでる人なら歌えるんじゃん…ということは今までのブロードウェイとか映画化とかでわかってることなので。

 

王子二人の歌う「アゴニー」とかものすごく耳に残って次の週わりと脳内で再生されたのにもったいねーな…という感じでした。ミュージカルの演出家はちゃんとミュージカルの演出してほしい。キャスト発表になったくらいのネット記事でもはや普通のミュージカルではない、みたいなことがかかれてて「そもそも普通のミュージカルとは…」みたいな気持ちになったんだけど、普通のミュージカルができるようになってからそうじゃないことをしてほしいですよ。

 

以下ぽつぽつと思ったこと。

赤ずきん役の羽野晶紀さんがけっこうガチャっとした声でそのまま歌いはじめて最後までそれで通してた。かなりのどに負担かかりそうだけどあれすごいな。しかし赤ずきんのやさぐれっぷりはあそこまでやらんでもよかったんじゃないのかなあ。やや悪意っていうかミソジニーを感じる…

・だいもんはむっちゃだいもんだった。本領発揮ですわ!(関西弁語尾のわ)みたいに生き生きしてたけどこれでいいのか問い詰めたい気持ちはある

・シンデレラの継母・義姉チームはおさすが。久しぶりにワタさん(湖月わたるさん)の美脚が拝めてうれしかったです

・王子の片方なんか見たことある人だな…と思ったら『ウエイトレス』でアールをやっていた渡辺大輔さんだった。なるほどクズい…(褒めてる)

ストーリーテラーが退場しちゃったらオチがどうなるか、という話でもある気がする

・麻美れいさんの巨人の妻は声だけなのにむっちゃ巨人ぽかったけど、録音(同時期に別箱出てるし録音だよね?)でやるくらいなら別の人、たとえばスイングの誰かが影ナレやっても面白かったんじゃないのかなあというような気がしている

よりそう影『蜘蛛女のキス』

東京芸術劇場で。瞳子安蘭けい)さんの芸能生活30周年ディナーショーでタイトル曲はやってて、むっちゃええやん!て思っていたのにFC先行申込みをうっかり逃してしまい、別口でチケットをあわててとりました。予備知識ほぼゼロで鑑賞。

刑務所の描写がひどくて(人権なにそれ的なところとかがな)まあ前時代的といえば石丸幹二さん演じるモリーナも昭和のオカマ感…ていう方向性のキャラだったんですが原作がまあそういう細かいカテゴライズはない、みたいな時代なのであれはあれでありだなという気がします。性同一性違和はうすめで男子が好き、本人に乙女が内蔵されてる、という印象。で、ヴァレンティンも若さのほうがばーんと前にでてくるなあというか、レジスタンスの中でカリスマとして先頭をぶっちぎってるっていうよりはちょっとのぼせあがってる若者、感があったんですよね。これぞブルジョワでございみたいなマルタとつきあってるし…ていうか顔がいいからかな可愛いよね小南さん。

瞳子さんはさいきんお母さんとかできる妻とか普通の人が続いてたんだけど、蜘蛛女はひっさしぶりに人外で大変よろしゅうございました…あと白燕尾がおがめて成仏しました。

熱狂は、つくれる『アルトロ・ウィの興隆』

よく考えたら舞台の草なぎくんを観るのは☆矢ミュージカル以来では…???(ていうかみたことあるんかっていう)というわけでTLで言及する人がちらほらいた舞台の再演をみてきましたいろいろ鑑みてKAATで。豊洲の時期は正直日程が読めなくてね…センターじゃなかった共通テストもあるしね…。

普段みている舞台と音圧がだいぶ違うのと、内容的に疲弊する感じだったんだけど、普段わりと熱狂を煽ってゆくタイプの芝居をみているせいかイマイチのれないまま幕が降りてしまったというか、元々の事情があるんで設定がドイツ→シカゴになってるのは仕方ないんだけどそれを今そのままの演出でやるのもなーみたいな気持ちがちょっとある。シカゴと言えばギャングだけどさあ。主人公のウィはかっこよく、さすが元アイドルというか三階席までばしばし目線は飛んでくるし、ダンスもキレキレだし、たしかにカリスマとして練り上げてきてるなって印象でした。あとはまあ一階前方でみたらのまれるよねーこれ。ラストのモノローグは元々あるものなんだそうですし、まあこれがないとどうとでもとれるなというラストなんだけどそれでも蛇足では?感が否めなくてのりきれなかった感が決定的になっちゃったなーと思いました。国旗を使った演出はとてもわかりやすくて嫌いじゃないです。

とはいえ、白井晃の演出の舞台ははじめてみるのに「あ、なんかこの演出の感じむっちゃ白井晃!」て思ったのが自分の中では面白かったです。多分高校生の時に同級生が遊◎機械について語ってたのをきかされたせいだと思う…刷り込みっておそろしいな。