女教師Aの小部屋R

あちこち行ったり観たり食べたり

王に尽くす二人『ジャンヌ・デュ・バリー』

『ジャンヌ・デュ・バリー』みてきました。ベルばらに馴染みがあるとヒールにみえるけど、さいきんは『傾国の仕立て屋ローズ・ベルタン』とかでイメージ変わったりしてますよね。『イノサン』も一役かってると思いますけど。そもそもベルばら自体がそれまでのマリー・アントワネットのイメージを払拭したいというエネルギーを持っている作品だと思う。

 

longride.jp

 

ジャンヌを演じたマイウェンが監督と脚本もやっているので「…とはいうてもねえ」みたいなのが一切なくて、ひゃくぱージャンヌの視点によるジャンヌの物語なのでそこは良い。ジャンヌを演じた人がジャヌぽいかつーと外見的にはそうでもないのは事実なんでしょうけど、ドキュメンタリーの再現ドラマ部分でなければそんなに重要なことではないのではっていう。あと正直これでジャンヌ役の人が従来のイメージ通りにお色気悩殺系ボディの持ち主だと長風呂しながら本を読むシーンとかが別の意味合いになってしまうのでは…(余計なお世話である)ジョニー・デップ演じるルイ15世も晩年のしょぼくれた感じがかーいらしさすらあるし、ジャンヌがわざとやるエチケット違反を面白がってるのも王の貫禄で好ましい印象になるのが流石。

ところでこの話でぶっちぎりで印象的なのはジャンヌに宮廷での作法から何から何まで教えて最後までジャンヌの面倒をみてるラ・ボルドだと思うんですけど、あんな温厚で尽くしてくれる部下が失脚もせずに最期までいるのもすごくない…?

 

ちなみに衣装よりも美術がすごい。あとジュエリー類。