女教師Aの小部屋R

あちこち行ったり観たり食べたり

できることをやる、それだけ『カムフロムアウェイ』

えらいものをみてしまった…

 

horipro-stage.jp

 

9.11の時にアメリカに向かっていた飛行機が別のところに着陸してたのは理屈で考えたらそりゃそうよなって話なんだけど、小さな町に色んな所から来た人がどっといる、というのは迎える側としては怖さとかそういうものもあるのにするっと受け入れていてすごいなと思っていたんですよ。で、みるのが2回目の回にアフタートークショーがあって、スペシャルゲストとして脚本、作曲、作詞のIrene SankoffさんとDavid Heinさんが出演してて、その中で「脚本には入れきれなかったんだけど、初日は7000人の見知らぬ人(strangers)だった、翌日には7000人の友人になった、最終日には7000人のファミリーに別れを言ったというのが取材の時に言っていた人がいた」というような話をしていて、そりゃそうかという。旅行中の私は絶対にボブ(加藤和樹演じる生粋のニューヨーカー)みたいな心持で過ごしているし、基本的に財布はどこにしまおうとか考えるもん(笑)。なのに島の人的には困ってる人たちがいて、自分たちはこういうことができるからやる、なんだろうなあというか。5日間が過ぎて、日常に戻ったティム・ホートンの店内とかその後の話がちょいちょいでてくるのも誠実だし10年後の同窓会で幕が降りるまで(実際に幕がおりるわけではない)何があっても日々が続いていくのだというのが力強く描かれてる舞台でした。はーまじで三か月に一回くらいのペースでみたい。ところでカナダといえばティム・ホートンってみなさんおっしゃいますよね。

こういう舞台は全員が主役級のミュージカル俳優でなくて本当はオーディションで全員選びましたみたいなのがいいのではと思うので、次にやる時はそうであって欲しいと思いました。日本初上演てことで安全パイをとって、キャストで確実に人をよべるようにってことなんだろうけど、今回みた人はそういう事を抜きにしても完成度の高い舞台だということは知ったわけで、それならいけるんじゃん?という。この舞台、12人キャストが必要で男女半数ずつというのがいいと思うんですよね。オールメール/オールフィーメルの舞台はけっこうあるし、例えば『ラヴ・レターズ』は男女一人ずつの脚本なわけだけど複数人がいて同数、ていうのはそれなりに考えてそうしてるんだと思うので。

 

というよう話はおいておいて、以下は印象に残ったこと箇条書き

-ちえ(柚希礼音)のビューラがすごくよかった。実は最初誰がやっているか気が付かなくて、見終わってキャスト表みてびっくりしたくらい。ビューラは在郷軍人会の会長で、地元の小学校の教員ということで、こういうときによっしゃーやるわよ!てなる人なんだろうな…というか。必要な物資をリストアップして調達してるシーンのオズとのやりとりとか妄想炸裂気味のアネットへのツッコミと、ハンナによりそう感じが緩急あっていい役者さんになったなと思いました。

-はまめぐさんの女性初のAA機長ですキリっなビバリーと妄想炸裂☆アネットのふり幅がキュート。

-ゆうみちゃんの役が新人レポーターと客室乗務員ってニーズをわかられて過ぎている…!