女教師Aの小部屋R

あちこち行ったり観たり食べたり

蒼井優が神戸の洋館で若奥様然と暮らしてるだけで間違いない『スパイの妻』

黒澤清監督の映画でーベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞しててーみたいな能書きをかいてもいいんですけど、蒼井優が1940年代の神戸ファッションでスクリーンに映るだけで間違いないよねみるべきだよね!ということでみてきました。あと前回みた『旅のおわり世界のはじまり』もそうだったんだけど黒澤清監督のヒロイン選びは好きなんだと思ういやそんな語るほどみてないんだけど。太平洋戦争前で世間がきな臭くなってきた時期ではあるんだけど、現代の日本とあんまり変わらないですよね?みたいなこともちらほらありつつ、高橋一生演じる夫と蒼井優演じる妻がいまいちかみ合ってないのもちょっと面白かったです。優作はあくまで一人の人間として行動しているのに聡子は最初から最後まで夫婦として行動するんだよね。

しかし聡子が憲兵隊に連れていかれるあたりでオチがみえたのでなるほどーおみごとーまってましたー!みたいな気分になり、これは洋服をきた時代劇なのではないかなみたいな感じになりました。

終始洋服姿で登場する聡子が、自分の意志で行動しはじめるシーンだけ羽織姿の銘仙なのもちょっと面白いなという印象。