女教師Aの小部屋R

あちこち行ったり観たり食べたり

オンライン授業2020後期編

後期がはじまってーもう終わりましたがー。自分のためのめも。

前期分はこちら
sky712.hatenablog.com

本学は基本はオンライン、どうしても必要なもの(実習とか実験とかね)は対面授業をやるけど一教室に入れられる人数は絞るので入らない場合は複数回繰り返してやってね、という方針です。
例えばいままでは30人くらいでやっていた教室に15人しか入れられないので15人ずつ2回やってね!てことです<ものによっては8回やる授業とかあるらしいよひょえええ…。

まあそれはともかく、私が受け持つ授業の内訳はこんなかんじ
・全部オンラインでやるもの
・ほぼオンラインで一部対面授業<学生が模擬授業をやる
・半分ちょっとは対面授業(ミシンを使う実習)で一部オンライン

対面授業がはいるやつは授業回数が2倍になりました(白眼)
とりあえず師範動画はつくるけどオンライン授業はリアルタイム配信でひとつ、みたいなきもちで。

(1)全部オンラインでやる授業編
もうこれは淡々とパワポをズームに流してリアルタイム配信でしゃべる形式なんだけど、演習なので半分くらいの時間をしゃべって課題を出して残りの時間でやってGoogle classroomに提出なので、時間の半分はアシスタントで入っている助手さんと反省会をやったりだらだら話したりするタイムと化していた。この授業で技術的なことを色々試したりしていた。いろいろ試した中で一番ひょえええってなった失敗はOBSつかって授業名をかいたバナーをウェブカメラの映像にかぶせていたら「なんか背後に黒い虫みたいなのがかたまってうつってます」て助手さんに言われたことです。ひょえええってなったけど、OBSの設定を冷静に見直したらその前にVRoidで使ったクロマキー合成が有効のままになってて、蛍光ペンの黄色とイコちゃんのぬいぐるみが黒くなっているだけだった…。
とはいえ授業見学*1にきた先生には授業名をバナーとしてかぶせておくという小ネタはウケたようなので、これは次年度もオンラインがあるならやろうかなと。

(2)ほぼオンラインで一部対面授業
これは教職の授業で模擬授業をさせるのが一番大事で、遠隔授業は遠隔授業で淡々とやり、新型コロナウィルスが怖くて学校にいけません的な学生のために対面でやっている模擬授業をzoomに流す、みたいな。
まあこれは機材のセッティングしてカメラアングルは固定(ホワイトボードと模擬授業をやっている学生がうつる、みたいな感じ)なので楽。しゃべる人もホワイトボードの前に固定なのでカメラのマイクで音声を拾う感じ。

(3)実習授業
一番問題なのがこれでー。
最初は遠隔授業の日と対面授業の日があって、やや対面授業の日数が多いみたいなバランスだったので、遠隔授業では手縫いで家でできる課題を、対面授業はミシンを使った課題をやりたいわけ。あと机が広くないとできないものとか。人間の服は意外とでかいからね。なので手縫いの課題は1/2サイズの大きさで縫う、ということをした。このミニチュアで課題をつくるというの、明治大正時代の裁縫教育でけっこう使われていて、まあ布の量も少なくて済むし、実寸で縫うより早く出来上がるのが教材としてメリットが大きいんだと思う。
で、対面授業。最初はそれなりに順調にいってたのが途中で雲行きが怪しくなってきた。まー感染者が増える中で「学校の行き帰りにウィルス引っ掛けたらどうしよう…」という不安はわかる。いや厳密にはこっちはわりと通常営業に近く通勤しているし本当のところはわからんのだけど。
で、まあ実家に帰っちゃってるのでそのためだけに出てくるのもみたいな学生もいるし、そもそも学生が濃厚接触者になったり感染したりする可能性もいるのでどうするかね…ていう話なんだけど、そもそもカメラが…なあ…。仕方ないのでハイブリッド授業というやつにして、自宅でリアルタイム配信を視聴することも可、オンデマンドにはしないぞ、という対応にした。しかし自宅でみてる学生がちゃんとやってるかはわからん、という。とりあえずzoomは繋ぎっぱなしにしておいて、やってみてわかんないところがあったらどうにかしてリアクションしてね、という方式。
とはいえこういう実習系のハイブリッド授業で困るのは、手元がきちんと見えないと結局よくわからんということで…。まあ割り切って手元カメラオンリーという考え方もなくはないけど、一応ホワイトボードとかにも色々情報があった方がいいので、カメラは2台ほしいよねしかも片方はそこそこ手元がきちんとうつってほしいよねということで。まあそんなわけでこういう構成。

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カメラ1はデジタルビデオカメラ
カメラ2はiPhoneSE(第二世代)
マイクはピンマイクをiPhoneをたてているスタンドにくっつけてる。ホントは教員がつけてもいいんだけど、有線なのでちょっと動きづらいかなと。
ATEM miniはこの場合は単純に切り替え機として使用。ボタン一個でカメラ切り替えができるの便利。
あと師範してる時にそれをみる学生が密になるのもよろしくないのでは…ということで、教室に設置されているディスプレイにPCをつないでzoomの映像は流してたけど、教室の音声とタイムラグが若干生じるのでそこは教員がzoomの画面を確認しながらちょっと調整したりしないといけなかった。
あとこれをやっているところに色んな人が通りかかってゆーちゅーばーかな…?みたいな感想を言ってたんだけど、ハイブリッド授業って結局リアルタイム配信を教室で観覧している学生が一部いる、みたいな感じになる。実習でそれでいいのかっつー問題がどうしても拭えない。だいたい実習室は机がでかいしミシンも各種揃ってるしアイロンもいいやつがあるんだけど、自宅だとあっても家庭用ジグザグミシンのみ、アイロンもよわよわみたいな感じにならざるをえないわけで…。学校に来た時にここだけはロックミシンかけて!とかはできるけど、そもそもミシンがない人はどうするんだよとかあるし。
あと、これアシスタントがつく授業でたまたま私がアシスタントだから機材のセッティングその他諸々をやってzoomの面倒もみて、教員は師範と教室内の学生の面倒をみるっていう役割分担ができるから可能なのであって、1人じゃまわらなくない…?みたいな感じだった。

自宅にミシンがない学生はどうにもならないんだよなあああというのは解決できないまま来年度へ持ち越し。

*1:FD研修の一環で授業の見学に来てもらうのをやる