けっこう興味深く読めました。細かいところは「えー?」ってところもあるんですが*1、女性が妊娠出産子育てをしやすい環境になるといいね、という話なのかしらと思って読めばそんなにむかつかない(と思う)(ていうか負け犬の遠吠えよりは楽しい本だった)。結婚しなくても子どもを産み育てられるようになればいいのにという話にも触れていることだし、例えそれらが理想論だとしても現在の少子化対策よりシンプルでわかりやすいと思うのだよね。
しかしこの本を「女は結婚して子どもを早くに産むべきなんだ!」という読み方をする人も少なくはないだろうしそういう方向に持っていきたい人には格好のネタになるんじゃないかなあと感じました。実現可能かどうかはともかく理想を語り、それを目指すことは悪いことではないと思うのです。子どもを産むってこんなにステキなことなんだよ、という言葉を発信できるようになることが重要なんだと思うの。それが押し付けになってしまってはいけないけど。
結婚か仕事かを選択しなくちゃいけない人生なんてつまらないじゃん。
オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す
作者:三砂ちづる
出版社:光文社
定価:¥ 756
発売日:2004/09/18
ISBN:4334032664
*1:例えば数値に基づいた話と自分の考えとか言い伝えだとかそういうものを同列に語るところ