女教師Aの小部屋R

あちこち行ったり観たり食べたり

『四季 秋』感想続き(ネタバレ含む)

森先生の小説を読むと年をとるというのはいろいろな能力が低下することだ,という記述がいたるところにありますがそれは四季にもあてはまるのではないかなあ,とちょっと思います.以下ネタバレなので反転→四季が自分の娘の細胞を持ち出して娘のクローンをつくりだすという可能性が描かれていますが(きっと冬でその話もどこかにおさまるんだろうけど)この天才がどういうつもりでそれを行ったのかがわからない.母性なのか,それとも自分の遺伝子の生み出した作品としての娘,を残したいのかどっちなんだろう.あるいはどちらでもないのかもしれませんが,その娘の父が犀川かもしれないというエピソードもなんだか納得がいかないなあ.犀川そんなに優秀なのか?紅子さんの息子だからかな.それにしても四季が何故子どもを産もうとしたのか,そして娘をどうやって育てたのかがわからん.
そんなかんじでちょっと「え〜〜〜?」てこともあるわけです.