女教師Aの小部屋R

あちこち行ったり観たり食べたり

孤独に慣れざるをえなかった少女がどこにむかうかっていう『旅のおわり世界のはじまり』

公開おわるじゃん!てことですべりこみで見てきました例によってイオンシネマ岡山にて。

前田敦子さんをみると、彼女がAKBにいたときに背負っていたものを、背負わざるを得なかったものに思いをはせがちです。彼女が映画を観るのが好きというのも知ったときは納得で、一人で向かい合うものとして映画って有用だと思ったからです。一人で時間をつぶすことができて、ある程度に時間が区切られていて、色々な体験を追っかけることができるものそれが映画だと思うので、十代をAKBというグループのしかもほぼセンターとしてすごした彼女が映画を通して色々な事を受け取っていたのだろうなと考えています。まあそれが本当かどうかは脇においておいて、卒業後の彼女が俳優という仕事を選んだことにあまり違和感を覚えませんでした。手足がひょろっと長くて、ちょっと声が低くて、そこに立つとゆらっと空気が変わるのが彼女の強みだと思っているのですが、この作品はそこに監督がものすごい入れ込んでいるのがよくわかるなあという印象でした。ラストシーンで一人アカペラで『愛の讃歌』を歌うのだけど、背景と歌の力を借りているとはいえ引きで撮ってもスクリーンがうまるのすごいよ。

とはいえ葉子が自分のことを「用心深い性格」といっているわりに、けっこう無鉄砲な行動をしているシーンがあちこちあってみていてハラハラしました。バザールに行けばご飯かえますから、て言ってでかけるのがバスに乗るとは思わないし、細くて暗い道をずんずん歩いていくし、金額もわからないから適当にお金を渡してお釣りをもらうし、いやいやいや…みたいなシーンのオンパレードでもあったので、実際のウズベキスタンがどうなのかを知りたい(気にすべきはそこではないのだけど)途中でクライムサスペンスに分岐するところいっぱいありますよね!?ていう。