女教師Aの小部屋R

あちこち行ったり観たり食べたり

気付いてない=無意識に差別を肯定しているかもしれないということ『ドリーム』

"Hidden Figures"みてきました。邦題が物議をかもしてましたがその後の軌道修正は素晴らしかったと思うんですよ。ポスター刷り直しただけじゃねーかって感じの拭えないワンダーウーマンとえらい違いですよ。

というのは置いておいて。

あらすじとかはあちこちで語られてると思うんで省きますが、衣装がよいなーと思います。メインキャスト三人の女性それぞれに似合ってるし、他の登場人物の服もそれっぽい。てか職場の服装規定に触れてるのもめずらしいのでは…劇中で「アクセサリーはパールのみっていうけどそんなの黒人の給料で買えるわけない!」という内容の台詞がある(ていうか白人女性がパールの一本や二本や三本持ってて当たり前でしょってノリなところに収入差を感じる)んですが、彼女たちはたしかに手頃なアクセサリーだなって感じのものをつけてるわけです。可愛いし似合ってるけど。個人的にはメアリー・ジャクソンのワードローブが片端から欲しい。いや私には似合わないけど素敵。

 

www.youtube.com

 

このシーンで着てるスーツも打ち合わせのボタンがずらして配置されてておしゃれ。

 

西計算グループの女子が全員IBMの部屋に向かうシーンとかそのままミュージカルになってもおかしくないので、もうちょっとしたら舞台でやるとかそういう話にならないかな、とも思っています。

 

しかしこの映画とかもそうなんですが、差別されている側の人間が役に立つから認めてやるっていうのは名誉〇〇でしかないわけで、そうじゃなくても対等にいられて差別される側が声をあげなくてもいいっていうのが理想だけどむつかしいよねーて考えたりしている。私も誰かの足を踏んでいるかもしれないし、踏んでるよって指摘されたときにそれを受け止められるかどうかわからない。

 

けど今現在現実がしんどいので、この服かわいーとかこの家電イケてるーとかそんなことしか楽しいことだけ考えていたい!とか私の中で14歳のマリー・アントワネットが囁くわけです(えっそんなオチ?)